プラクティス6
天候:曇り
気温:18.8〜22℃
ウィル・パワー Photo:Naoki Shigenobu |
雨で走れない日が続いたために今日は走行台数が多く、コース上は常に混雑。単独走行による予選シミュレーションを行うには適していなかった。今日はほぼすべてのチームが決勝用セッティングを煮詰めることに時間を費やしていたと思われる。
最速はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。去年のインディで予選2位。惜しくもポールを逃した彼は、記念すべき100周年レースでインディ初ポールを狙っている。今季の4レースですべてポールポジションを獲得して来ている彼ならそれも可能かもしれない。
走行時間が残り10分になろうという時、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が227mph(=約365.243km/h)台に乗せて2番手に食い込み、そのすぐ後、パワーが227.778mph(39.5121秒)でトップに躍り出た。アレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)は2番手に下げられた。それでも彼は今年の強力なポール候補のひとりだ。
好調なタグリアーニ。ヘルメットもインディ500仕様だ。Photo:INDYCAR(Jim Hanes) |
夕方の5時からは気温も下がってスピードが出やすくなるため、ハッピーアワーと呼ばれる。その夕方5時になる少し前、タグリアーニが今年初めて227マイル台に突入するドライバーとなった。続くラップでも彼は227.201mph(=約365.566km/h)を記録。彼らの仕上がりの良さを裏付けるかのように、チームメイトのタウンゼント・ベル(サム・シュミット・モータースポーツ)がスポット参戦ながら226.741mph(=364.826km/h)をマーク、今日の5番手につけている。
走行終了間際、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)も226.927mph(=約365.126km/h)で4番手まで上がって来た。去年も見事なポール獲得を果たしたエリオ。やはりポールポジションの最有力候補はこの人だろう。
チップ・ガナッシ・レーシングは、今日は目立たなかった。スコット・ディクソンが8番手、ダリオ・フランキッティは18番手で走行を終えた。ドラフティングを探して走る彼らの目的は、決勝用セッティングのファインチューニングであったということなのだろう。
今日はJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)がルーキーながら226.527マイルを出して6番手に食い込み、オリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)は226.471マイルで7番手、エド・カーペンター(サラ・フィッシャー・レーシング)も226.376マイルで9番手と好調を維持していた。
アンドレッティ・オートスポートは、ダニカ・パトリックがただひとりトップ10入りする奮闘ぶりだった。彼女のベスト・ラップのスピードは226.267mph(=約364.064km/h)。
ポール・トレイシー(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)は225.906mph(=約363.483km/h)で11番手と、今年は予選落ちを免れそうな印象。逆に予選通過が心配されるのは、220mphにようやく乗っけたルーキーのジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)=最下位の40番手、去年もギリギリの予選通過だったセバスチャン・サーベドラ(コンクェスト・レーシング)=39番手、ドラゴン・レーシングからインディ500に初挑戦するふたり、スコット・スピード(38番手)とホー・ピン・タン(35番手)、大きなアクシデントを今日の走行開始まもなく起こしてスペアカーへの乗り換える必要がありそうなシモーナ・デ・シルベストロ(HVMレーシング)らだ。
KVレーシング・テクノロジーは、トニー・カナーンが225.802mph(=約363.315km/h)で13番手、佐藤琢磨が225.308mph(=約362.525km/h)で19番手、EJ・ビソは224.056mph(=約360.506km/h)で32番手、スポット参戦のトーマス・シェクターは224.632mph(=約361.433km/h)で26番手だった。
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