2011 INDYCAR R5 インディ500 Day5 プラクティス5レポート：走行準備が整ったところで雨。今年2回目の走行ゼロ！

Day5 5月18日
プラクティス5

天候：曇りのち雨
気温：13〜15℃

Photo：INDYCAR（Ron McQueeney）

　今日も雨のために正午の走行開始とはならなかった。今日も走れないのではエントラントたちも困る。オフィシャルはトラックを何台も連ならせてコースを走り回らせ、コースを乾かそうとしていた。ピットロードをジェットドライヤーが往復し、こちらはすぐさま走行可能となった。全長2.5マイルのコースはイン側がなかなか乾かなかったが、午後2時過ぎ、ガソリン・アレーからインディカーが続々とピットへと運び出されて来た。
　それぞれのピットでエンジンがかけられ、ウォーミングアップする低い音を響かせた。やっと走行が始まる。そんな雰囲気が高まって行った。

　しかし、さぁ走行開始かという3時半ころ、意地悪なことにまた雨が降り始めた。マシン軍はガレージへと帰って行き、午後4時4分にインディアナポリス・スピードウェイは「今日はコース閉鎖。次の走行は明日の正午に開始」とアナウンス。
　昨日はふたりのドライバーが走ったが、「走行なし」と考えてもいい1日だった。今日は本来なら走行5日目となっているはずなのだが、本当に走れたのはまだ2日間だけと言っていい状況ということだ。明日はもう木曜日。2日走ったら予選日だ。

　どのチームも5月を迎える前から入念に計画を立てていたはずだ。しかし、それらはほぼ全面的に修正が必要になった。ここからがチーム力の見せ所だ。何ができて何ができないのか、その見極めは重要だ。どれだけ効率的にセッティングを進めることができるか、エンジニアリング能力も試される。予選をどれだけ重視し、決勝用セッティングに使う時間との折り合いをつけるのかも線をどこに引くのかが難しい。
　雨によって走行が2日も流されるのは2006年以来のことだ。