パトリック・カーペンティアのクラッシュ Photo:INDYCAR(Mike Young) |
彼はIRLとチャンプカーの分裂時代とキャリアが重なった不幸な世代なので、CARTシリーズ、及びチャンプカーで5勝もしているというのに、インディ500の出場経験は05年の1回だけしかない。オーバルでの速さにはCART時代から定評があって、競争が激烈だった01年にキャリア初優勝を全長2マイルのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで飾った。
ドラゴンとのカーペンティアの関係は、トレイシーの仲介によるものだったという。ロングビーチにカーペンティアは来ていた。インディに関してもトレイシーとチームの両方から電話があり、昨日やってくる決意をしたそうだ。
ロングビーチGPに来ていたパトリック・カーペンティア。「遊びに来た」と言っていたが、この時にドラゴン・レーシングとの話は始まっていたようだ。 Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati) |
「楽しいカムバックになるはずが、キツいものになってしまったね」とカーペンティアは語り、「マシンのダメージはかなりひどい。もう予選アタックは不可能かもしれない」と語った。
昨日は中国人ルーキーのホー・ピン・タンが8号車でクラッシュし、マシンは大破、タンは脳震盪を起こしたために予選への出走不可能となった。所有する2台両方が大きなダメージを負い、彼らの今年のインディ500挑戦は大きな危機に立たされている。残る策といえば、どこかのすでに予選を通過しているチームからスペアカーを借りて走ることぐらいなのだが……。
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