渦中のハンター‐レイは、コメントしたとおり6番手の好タイムをマークした。 Photo:Naoki Shigenobu |
ファイナルプラクティス 11:00〜12:00
天候:曇り
気温:13〜14℃
トップタイムはディクソン。タグリアーニは2番手に
決勝スタート前に走れる最後のチャンス、それがカーブデイのプラクティスだ。
時間は午前11時から正午までの1時間と決して長くないが、マシンの整備は万全であるかと、レース用セッティングの確認が行われる。曇り空の下、決勝進出を決めている33台のマシンがコースを走った。
トップは225.474mph(=約362.788km/h)を記録したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。彼は60周も走り、トラフィック内でのマシンの挙動を確認していた。2番手はアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)で、スピードは224.739mph(=約361.605km/h)。彼は42周を走行した。
3番手以下は、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、ビトール・メイラ(AJ・フォイト・レーシング)、ダン・ウェルドン(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ/アガジェニアン)と続き、6番手はドラゴン・レーシングについていたスポンサー=ファジーズ・ウォッカのカラーリングに変わったバディ・ライス(パンサー・レーシング)だった。
7番手にはブルーノ・ジュンケイラのマシンで走ることになったライアン・ハンター-レイ(AJ・フォイト・レーシング&アンドレッティ・オートスポート)が食い込んだ。予選まで本人が話していた通り、ハンター-レイのレース用セッティングは本当によいようだ。彼は49周を走った。最も多くの周回をこなしたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。スピードは223.780mph(=約360.062km/h)で13番手だったが、62周も走り込んだ。
ディクソンはレースセッティングの完成度を高さを見せ付ける。 Photo:Naoki Shigenobu |
このプラクティスではドラフティングが使えるため、それを大きく利用できたドライバーが高いスピードを記録する。速ければ、それがすなわち決勝への準備の良さを表しているというわけではない。しかし、どんな状況であっても、速い方が遅いよりも良い。
佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は4周しか走れなかった。ギヤボックスにトラブルが出たためだ。センサーのトラブルだった可能性もあるが、プラクティス中に原因究明ができなかったため、大事をとってスピードを上げての走りはしなかったのだ。
救いはチームメイトのトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)が51周を走って8番手につけたことだが、他のチームメイトたちもまったく精彩を欠く走りとなっていた。トーマス・シェクターは31位、EJ・ビソは32位。33台のうちの後ろから3台、31、32、33位がKVレーシング・テクノロジーだったのだ。
今日の気温は非常に低く、天気予報では決勝日の天候は昨年のように暑くなるという。コンディションが大きく違うことになれば、今日のパフォーマンスがそのまま発揮できないところも多くなる。しかし、今日のプラクティスで十分にレース用セッティングを自分のドライビングで確認できなかった琢磨は、決勝に向けて不安を抱えた状態だ。
Photo:Naoki Shigenobu |
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