開幕戦と第2戦でマシンのカラーリングが違うチームが結構な数に上っている。フルシーズンを戦う額をまとめて出してくれるスポンサーが見つけにくくなっている中、数年前からイベントごとにスポンサーをつける方式がNASCARで始まっていて、そのトレンドがINDYCARにも押し寄せたのだ。単なる“切り売り”ではなく、レースの開催地域などを考慮したマーケティングによって企業へと売り込むスタイルだ。
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ブリスコーの第2戦でのカラーリングは黄色
Photo: INDYCAR(Chris Jones) |
チーム・ペンスキーの場合、ウィル・パワーのマシンは1シーズンを通じてベライゾン(電話通信会社)がメイン・スポンサーだが、エリオ・カストロネベスの開幕戦のマシンはガイドポイント・システムズ(輸送用トラックなど複数のクルマの居場所を関知し、管理するシステムの会社)がメインで、今回はAAAインシュアランス(自動車保険)。今後、シェル・オイルのカラーで走るレースもある。ライアン・ブリスコーのマシンは開幕戦がIZOD(ファッション)で、今回はペンスキー・トラック・レンタル。今後、ガイドポイント・システムズのカラーリングで走るレースもある。
アンドレッティ・オートスポートのマイク・コンウェイは、開幕戦がダニカ・パトリックと同じゴー・ダディ(ウェブサイト関連)のカラーリングで、第2戦はウィンドウズ・ワールド・ケアーズ(窓の製作会社のチャリティ)がメイン・スポンサー。ライアン・ハンター-レイは開幕2戦が同じカラーリングだが、今後違ったカラーリングになるケースが出てくる。
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ウイルソン車の第2戦カラーリング
Photo: INDYCAR(Chris Jones) |
ドレイヤー&レインボールド・レーシングは、ジャスティン・ウィルソンのマシンが開幕戦のトランシステムズ(輸送・建設など)から今回はチャーター(広告代理店)に代わっている。負傷欠場のアナ・ベアトリスの代役を務めるシモン・パジェノーのマシンには、ブラジルのイピランガ(石油販売)のスペースが今回は小さくされ、ブレイズマスター(スプリンクラー消化設備)がメインとされている。
ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は今回、洗剤のクロロックスのカラーリングの青いマシンで走っている。リヤ・ウィングだけは赤のままで、Tモバイル(電話通信会社)のロゴあり。レースごとにターゲット・ストアで売っている製品のひとつをフィーチャーする方式は、ガナッシがもう何年もやってきているもの。これがNASCARのイベントごとにスポンサーを探すスタイルのスタートになったとも考えられる。
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