去年の例を見れば、そうでもないコトがわかる。2連勝という素晴らしいスタートを切りながら、ウィル・パワーはランキング2位だったんだから。
じゃ、開幕戦ウィナーがシリーズチャンピオンになったのは過去に何回ある? 調べ出したら、INDYCARが今年からCART&チャンプカー時代も自分たちの歴史に含めちゃってることを思い出した。なんか話が逸れちゃうんだが、少し説明すると……。
開幕戦ウイナーとなったフランキッティの公式資料、通算勝利数は昨年までで26で、キャリア初勝利は98年のエルクハート・レイクとなっている。IRLファンはエルクハート・レイクなんて知ってるかなぁ……。ロード・アメリカってロードコース、ウィスコンシン州の。
なんでこんなヘンなことになっちゃったのか。こういうところがIRLってか、INDYCARのいまだにわからないところ。2シリーズを一緒くたにするアイディア、受け入れ難いなぁ。多分、多くの人がそう考えていることと思う。しかし、今後のこのサイトでは、シリーズが発表した数字とかをそのまま載せるケースも出てくると思う。主催者発表を、いちいち自分の解釈で数字を直して……ってワケに行かない場合が考えられるから。困ったもんだ。(このあたりは次の記事で納得できない理由を説明しよう)
ともあれ、今回の記事ではチャンプカーの数字はカウントせず、1996年からの数字=IRL時代になってからのことだけをみていきたいと思う。これまでに15シーズンがあって、開幕戦ウィナーとチャンピオンが同じ年は6回だった(下記)。
意外に少ないな、と。今年の場合、ディフェンディングチャンピオン(それも過去2年の王者)がイキナリ優位に立ったんで、彼以外の面々とすれば、「ヤバいなぁ……」と感じてるところもあるでしょう。
そうした人たちには、「まだまだ勝機は十分ありますよ」と言いたい。それに、ダリオは3回チャンピオンになってるけど、その3回すべて開幕戦で勝ててない、なんてデータもあるから。
□INDYCARおよびIRLにおける開幕戦覇者とチャンピオン
シーズン | 開幕戦ウィナー | チャンピオン |
96年 | バズ・カルキンス | *カルキンス&スコット・シャープ |
96-97年 | シャープ | トニー・スチュアート |
98年 | スチュアート | ケニー・ブラック |
99年 | エディ・チーバー | グレッグ・レイ |
00年 | ロビー・ビュール | バディ・ラジア |
01年 | サム・ホーニッシュJr. | *ホーニッシュJr. |
02年 | ホーニッシュJr. | *ホーニッシュJr. |
03年 | スコット・ディクソン | *ディクソン |
04年 | ホーニッシュJr. | トニー・カナーン |
05年 | ダン・ウェルドン | *ウェルドン |
06年 | ウェルドン | ホーニッシュJr. |
07年 | ウェルドン | ダリオ・フランキッティ |
08年 | ディクソン | *ディクソン |
09年 | ライアン・ブリスコー | フランキッティ |
10年 | ウィル・パワー | フランキッティ |
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