ファイアストンは、ロングビーチに新しいストリート用レッドタイヤ(ソフトタイプ)を持ち込んだ。
レッドはブラック(ハードタイプ)よりグリップが高く、ファイアストンとしては1周につ0.3秒~0.5秒程度速いラップタイムで走ることが可能という性能を目指している。ただし、レッドの耐久性はブラックに劣る。
レッドはグリップが高くてライフが短い。それはもう周知のコト。しかし、どのぐらいグリップがブラックより高く、その状態がどのぐらいの周回で持続されるのか。そこまでは使ってみなければわからない。
ロングビーチでの出場チームは、レースウィークエンドに未知のタイヤを手渡され、それを使って予選を戦わねばならなかった。これは非常に難しいタスクだ。しかし、予選まででレッドは2セットしか使えないルールなのだから、それらは予選で初めて投入……という戦い方が前からセオリーになっている。
開幕戦のダニカがプラクティスにレッド投入のさきがけに
ところが今年の開幕戦、ダニカ・パトリック(アンドレッティ・オートスポート)が予選前のプラクティスでレッドをトライした。第2戦バーバーでは、レッドをより積極的に試すチームが増えた。彼らは少ないラップでもレッドで走り、予選用のデータを集めようとしていたのだ。
経験の少ないルーキーを起用しているチームや、ロードコース予選でのパフォーマンスが低いチームなら、予選直前のプラクティスでレッドを使うのは正解かもしれない。
プラクティスからレッドを試すダニカ。予選にこそ結果として表れていないが、レッドへの理解が粘り強い決勝レースでの走りにつながっているとも考えられる。 Photo:INDYCAT(Dan Helrigel) |
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