Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
白いマシンでさっそうと登場したトレイシー
ポール・トレイシー(ドラゴン・レーシング)、久々の登場は白いマシンでだった。スーパーマーケットチェーンのラルフスとか、モテギ・レーシング・ホイール(アメリカのブランド)とか、ロックスター・エナジー・ドリンクとか、スポンサーロゴがワンサカの、まさにスーパーマーケット的カラーリングだった。カーナンバーは8。
トレイシーにとって今シーズン初のレースは、ハッキリ言えば不発に終わった。去年の8月のエドモントン以来のロードコースドライブでイキナリめちゃ速ってのは、いくら通算31勝のザ・スリル・フロム・ウェスト・ヒルでも無理だったということ。
プラクティス1回目は15番手。タイムはトップから0.8秒差で、「セッティングをいじらずにコレなら悪くない」と話していたポールだったが、プラクティス2回目が始まって、さぁこれからって4周目にクラッ〜シュ! この日のビリになって、「ツイッターでのEJ・ビソ批判、厳し過ぎたかな」とすぐさま反省していた。
レースに出ていなかった開幕2戦、トレイシーはテレビ観戦をしながら、「ビソ、またもレッカーで運ばれてま〜す」、「ジミー(・バッサー)、またまたパーツ・トラックへ」などとトゥィート、ロングビーチ参戦が決まると、「2列スタートはアブナイから、できればビソの近くにはいたくないな」なんてコメントまでしていた。
予選でのトレイシーは第1ラウンド敗退の25位=ビリから数えて3番目。まったく彼らしくなかった。
プラクティス1回目を終えて、ジェイ・ペンスキーとガッチリ握手。ここまでは順調だったがブランクはまだ埋めがたく……。Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
それでもレース後のトレイシーは楽観的だった。「なかなかのペースで走ることはできていた。ロードレースではあったが、次のインディ500に向けての準備ともなったよ」と彼は語っていた。
ドレイヤーから出るインディ500でリベンジ
そのインディ500、彼はドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)から出場する。ドラゴンの話がまとまる前に、そっちが決まっていたので、インディだけはDRRで走るのだ。「ロングビーチを含む5戦に出場」と発表したドラゴン&トレイシーだが、その数はさらに増えそうな話もチラホラ出ている様子だ。なお、インディにドラゴンは他のドライバーを起用して参戦するという。それが誰になるのかも興味津々だ。
今年のインディ500にはトレイシー自身も期するものがあるはずだ。 PPhoto:INDYCAR(Chris Jones) |
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