Round 2 Barber Motorsports Park
Honda Indy Grand Prix of Alabama
バーバー・モータースポーツパーク
アラバマ州バーミンガム
全長:2.38マイル(=約3.83km)×90周
コースタイプ:ロード
Day3
ウォームアップ 1分13秒1422 3位 20周走行
上にはチップ・ガナッシの2台だけ
予選までのパフォーマンスにはまったく満足していなかった佐藤琢磨が、レースデイのウォームアップで流れを大きく変えた。30分間のセッション、琢磨はブラック(ハード・タイプ)で決勝用に2セットをスクラブした後、昨日のプラクティス3回目を走ったブラックを装着。ほとんどのドライバーたちがブラックで走る中、7番手につける1分14秒5941のベストを出した。
セッションの半分が終わったところで琢磨はピットに戻り、昨日の予選第1ステージで4周だけ走ったレッド(ソフトタイプ)を装着してコースに戻った。レッドで走り出した4周目、琢磨の名前が1分13秒3107という数字とともにタイム・モニターのトップに跳ね上がった。3周後には1分13秒2970へとベストを更新した。
この後にチップ・ガナッシ・レーシング勢をレッド装着。ダリオ・フランキッティが13秒0709を出し、さらにはスコット・ディクソンが1分12秒4414をマークしてトップと2位に。琢磨はさらに1分13秒1422までタイムを更新して、3番手でウォームアップを終えた。
Photo:Masahiko Amano |
Jack Amano(以下――)上にガナッシの2人しかいない3番手のタイムが出ましたね?
佐藤琢磨:これで予選やりたかったね……ハッハッハ。まぁ冗談はともかく、フルタンクの状態で硬めのブラックからスタートして、昨日残していた課題っていうのを、ようやく今朝になって少しずつ答えが見え始めたかな、というところです。このコンディションの中で、もちろん自分としてはもうちょっと良くしたいところはあるんですけど、相対的にね、ラップタイムを見ると、おそらくまわりはもっと苦労してるはずだから、その中ではすごく良い仕上がりだったと思います。ただし、路面温度は決勝時とまったく違うはずなので、油断はできないですね。
――そうはいうものの、ウォームアップで得られた感覚は良い。そこをベースに気温などに対応すれば、良いレースを戦えるのでは?
佐藤琢磨:そうですね。本当にね、去年のミド-オハイオ以降、ウチのクルマのセットアップの哲学も大分変わってきていて、ソノマ(インフィネオン・レースウェイ)ではうまくいかなくて、今回は久しぶりのロードコース。冬の間にテストをしてきたけれどうまくいかなくて、よくわからなかったわけですよね、自分たちの何が悪かったのかが。で、今回、すごいオーソドックスな去年のセットアップに戻したりして、比較をしながら進めてきたんですけど、昨日の予選がチーム全体として厳しい状態だったので、かなり思い切った変更をして、これまでの反省点を活かしてかなり攻め込んだセッティングにしたんですよ。そうしたら僕としては感覚がかなり良くて、とても気持ちよく攻め込めたので、今日これから気温が上がってもね、バランスが崩れなければ、決勝に向けて、僕らは今、決して悪い状態ではないと思います。
――決勝を前に、気持ちの部分が上がってきたって感じですか?
佐藤琢磨:まったく油断を許さない状況ですけどね。まずは、なんで良くなったのかっていうところを、徹底的に、レースまでの数時間で究明しないと。それをやらないと前には進めないと思います。自分たちにとっては、そこがまずはポイントになると思います。
Photo:Masahiko Amano |
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