2011年4月30日土曜日

2011 INDYCAR レースプレビュー:第4戦サンパウロ予選・上位進出は超難関。3戦ともファイナルステージ進出した選手はたったのふたり。果たして誰だ?

連続で予選ファイナル進出は勲章もの
見慣れたパワーのポールポジション獲得だが、実はスゴイこと。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が開幕3連続ポール。彼は去年からの図抜けたロードコースでの速さを今年も保っている。ブラジルでもポールポジション候補の筆頭にパワーを挙げること、誰も文句はないはず。去年はダリオ・フランキッテイ(チップ・ガナッシ・レーシング)だったが……。
 予選でファイナルに進めるのは6人だけだが、今年の3レースで3回ともファイナルに進んだのはパワーのほかに何人いて、それは誰?

 答えはひとりで、それはジャスティン・ウィルソン。
 チーム・ペンスキーの3人のうちでもファイナル皆勤賞は、まだ3戦しか終わってないのにひとりだけ、チップ・ガナッシ・レーシングは本家のふたりですら3回のファイナル進出を果たせていない。それを考えるとウィルソンのここまでの戦いぶり、素晴らしいですね。残念なのは、彼のレースが3戦とも惨憺たる結果になっているところ。ロングビーチでは序盤にヘアピンで追突されて、スピンさせられていた。

 今年の驚きは、フランキッティが3戦のうち2戦で予選のファイナルに進めてないところ。バーバー、ロングビーチと続けてファイナルをギリギリ逃す7位に。それとは対照的にオリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)はこの2戦でファイナルへと駒を進めている。
 予選ファイナル進出を達成できているのは5チームだけで、3戦でのべ何名がファイナルまで進出できたかを見ると、ペンスキー=7人、ドレイヤー&レインボールド=3名、ガナッシ=3名、アンドレッティ=3名、ニューマン・ハース=2名という数字になる。ペンスキーが予選のスピードで明確なリードを持っていて、その下に実力拮抗したチームが並んでいるという状況が見える。以下は開幕3戦の予選結果の早見表。ドライバーの横の数字は、セント・ピータースバーグ-バーバー-ロングビーチでの予選順位。

各ドライバーの第3戦までの予選順位
ドライバーこれまでの予選順位コメント
パワー1-1-13連続ポールとブッチギリ飛び抜けてるパフォーマンス
フランキッティ2-7-72回もファイナル出れず
ディクソン3-3-8
コンウェイ4-16-3常設ロードコースでアンドレッティはイマイチか
ブリスコー5-2-12
ウィルソン6-5-53回ともファイナル進出はパワーとこの人だけ
アンドレッティ7-9-14
カナーン8-24-10
カストロネベス9-4-6
タグリアーニ10-12-9
佐藤11-11-22ロングビーチの22位はアクシデントでベスト2ラップ没収のため
レイホール12-10-16
メイラ13-19-13
ハンター-レイ14-17-2
セルビア15-6-4去年1年休んでたのにファイナル2回進出はお見事
マトス16-14-19
デ・シルベストロ17-13-18
ブルデイ18-20-21チャンプカー王者でF1経験があっても苦戦中
パトリック19-22-20こんな位置で安定してちゃ困る
ベアトリス20-不出場-26
ビソ21-18-17
ジェイクス22-25-23
キンボール23-21-24
サーベドラ24-26-15ロングビーチでの奮闘はレッドでプラクティス走り込みの成果か
ヒルデブランド25ー15ー27
ヒンチクリフ不出場-8-11
パジェノー不出場-23-不出場
トレイシー不出場-不出場-24

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