昨年は路面だけでなく、天候にも振り回されてんやわんやの開催だった。 Photo:INDYCAR(Ron McQeeney) |
サン・パウロといえばバンピーで埃のスゴイ路面でしょう。去年は開幕戦で、インディカーにやってきたばかりの佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)との面識がほとんどない私、「路面、かなりバンピーですよね?」と尋ねたら、「バンピーって…………」と思い切り呆れられてしまった。「俺、なんだかタイヘンなところに来ちゃったみたい……」と琢磨選手、かなり驚いてた様子だった。
去年、私もコースをアチコチを歩いてみたんだが、ドライバーやチームメンバー、オフィシャルもチェックをして回ってた。バックストレッチをタクシーで走ると、路面は波打ってた。ホントにここがコースなの? と驚いて歩いてのチェックに出かけたという次第。実際に降り立って見ると、アスファルトの路面は場所によってフニャッとしてたり……と、「インディカーが走ったら道路がボロボロになっちまいやしないか!?」ってな印象だった。とにかく舗装が粗悪。ストリートコースってのはどこでも突貫工事だから。ましてや初開催ともなれば、そうそう予定通りにコトは運ばない。サン・パウロではコーナーのイン側の縁石とかを走行前日に作ってて、走るまでにちゃんと固まるのかが心配になる……そんな感じでもあった。
今年は? と心配していたところへインディカーから情報が。コースをデザインしたトニー・コットマン(インディカーのスタッフ)と彼の会社によれば、「2年目の今年は大丈夫」ということなのだが、去年もそう言っていたのにメチャクチャだったんだよなぁ。「ホントにちゃんとした下見とか検分とかやったのか?」という事態だった。サンバ会場はピカピカに磨き込まれた路面がツルッツルで、ストレートなのに3速とかにシフトアップしてホイールスピンしちゃってた。じゃ、そこを削りましょうって、サンバ会場を台無しにした判断は正解だったんだが、削ったダストの掃除までは行き届かなかった。それでレースで全車が一斉に加速したスタートは煙幕を張ったみたいな状況になって、視界が急激に悪くなった中で琢磨とエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がターン1進入で止まり切れずに多重クラーッシュ!
「今年はコース全部が新舗装になってます!」とコットマン。「インテルラゴスと同じ舗装です」だって。「そりゃ豪勢じゃないか! 期待しちゃおう」……と思ったら、「しかし、難しいコトなんですよ。舗装して、1時間後にはクルマが走っちゃうので。舗装から1日後には、3万台が走った状態になる」というコトバも。コットマン&INDYCAR、早くも予防線を張ってんだよなぁ。大丈夫なんだろか??
サンバ会場はどうしたんだろう? カーニバルの前にまたピカピカにしたのかな? 多分そうだと思う。そしたら、また削るんだな、インディカーは。その場合、今度は掃除もバッチリお願いしたい。
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