バーバー・モータースポーツ・パークでの第2戦、トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は、24位スタートから6位でフィニッシュした。3ストップ作戦を成功させたのだ。
通常なら2ストップで走れる距離を敢えて3ストップにすると、ふたつの大きなメリットが得られる。
1=スタート時の搭載燃料を少なくし、軽量を武器に戦える。
2=ピットタイミングをずらすことでトラフィックを走らず、タイムロスを減らせる。もちろん、ピットストップを1回多く行うことは決定的に不利なので、この作戦が成功するには何らかの幸運という要素が絡む必要がある。
Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
第2戦では90周のレースの37周目に発生したフルコースコーションが、その幸運な要素だった。2ストップのチームは30周目あたりに給油したばかりでステイアウト。3ストップのチームは2回目のピットストップをこなせた。そしてレース終盤、最後の給油を行うのにピッタリのタイミングの58周からコーションに。ここで2ストップ組も3ストップ組も同時にピットインし、作戦の違いが消滅したのだ。
去年までのレースで3ストップが成功した例はあったのか? あまり記憶がない。今考えればなかった方が不思議なぐらいなのだが……。カナーンとKVレーシング・テクノロジー・ロータスの成功により、今後は2ストップ対3ストップの戦いがより多く見られることになりそうだ。
この件に関連する話を次のコラムにて。
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