2011年4月16日土曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント16 第3戦ロングビーチ Day1 プラクティス2 「バーバーで方向性を変えたセッティングを、今はストリート仕様にしているところ。3台でセッティングの改善を進めてはいるけれど、まだ十分じゃない」

第3戦 トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチ
Round3 Toyota Grand Prix of Long Beach
Streets of Long Beach

ロングビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロングビーチ
全長:1.968マイル(=約3.167㎞)×85周
コースタイプ:ストリート

Day1 4月15日
プラクティス2  1分11秒8077  15位  23周走行
天候:快晴
気温:30~31℃
Photo:INDYCAR(Dan Helrigel)
このセッション中にセッティングを2回変更

 プラクティス2回目は1時間のセッション。佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は自己ベストを1分11秒8077に更新し、プラクティス1回目よりもふたつ上の15番手につけた。2セッション総合での順位も15番手となった。
 ランキングのトップ10に入っているドライバーたちは30分間しか与えられなかったプラクティス1回目、ランキング8位の琢磨は16周をこなした。
 プラクティス2回目、琢磨は23周を走った。2度のセッティング変更に長めの時間がかかったこともあり、時間のわりに周回数は多くならなかった。ダラーラのフロントサスペンションはプルロッド式で、ダンパー/スプリングのユニットがフロア下にマウントされているため、変更作業にはリヤよりも長い時間が必要なのだ。
 プラクティス2回目も琢磨は1セットのタイヤで走り切った。セッション終盤にニュータイヤを投入していれば、もっとタイムを向上させることができただろうが、彼らはそうしなかった。
 トップはライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)の1分10秒7403。プラクティス1回目とほぼ同じ差を琢磨陣営は突きつけられた。なお、チームメイトのトニー・カナーンは11番手、EJ・ビソは20番手だった。KVレーシング・テクノロジー・ロータスは、明日のプラクティス、そして予選に向けてセッティングの大改造を行うこととなりそうだ。


Photo:Jack Amano

ラップタイムが接近しているのでロングビーチはなかなかタフ

――プラクティス2回目が終わりました。セッティングの進行具合はどうですか? 今日の成果について聞かせてください。

佐藤琢磨:僕らがマシンセッティングに対する理解度をもっと深めないといけないですね。やっぱりテストセッションがあまりにも短い。それで、スタートポイントがある程度完成した状態だったらいいんですけど、僕らの場合、前回のバーバー・モータースポーツ・パークでセッティングの方向性を変えましたよね? それの続きを今度はストリート仕様にしてやっているので、やっぱり色々と試したいんです。KVレーシング・テクノロジー・ロータスには3台いるので、それが効果を発揮して、セッティングの改善という部分で加速はしていると思うんですけど、まだ十分じゃない。僕が受け持ったパートだけでみれば、満足な状態に行ってない。フィールドの競争力がものすごく高いので、ラップタイムが非常に接近しているし、なかなかタフですね。

――琢磨選手はプラクティス2回目が15番手でしたが、トニー・カナーンが11位と順位が少し良く、ラップタイムもコンマ2秒ほど良かった。彼のチェックしたセッティングに光明が見つけられそうですか?

佐藤琢磨:そうですね。彼の出したベストが新しいタイヤを入れてのものだったかどうかが今はわかってないんですけどね。でも、間違いなく彼は僕ら3人の中でロングビーチのコースを一番よく知っているから、いいデータが得られていると思う。僕が試したことと彼の試したことが、今のセッションでは違っていたので、それらふたつを合わせていきたいですね。

――このコースでも難しいのはグリップを高めるということですね?

佐藤琢磨:このコースでは間違いなくそうですね。

2年目なので、コース自体に不利は感じていない

――琢磨選手はロングビーチは2年目ですが、ベテラン勢が朝のプラクティスでパッとタイムを出していました。このコースにはまだ秘密が隠されているようなところがありますか?

佐藤琢磨:長く走っていれば……ということは確かにあるとは思います。

――でも、2年目である今は大きな不利を感じていないということですか?

佐藤琢磨:不利ではないですね。アドバンテージにはなっていないですけどね。

――今日のプラクティス2回で、路面の変化は感じられましたか?

佐藤琢磨:うーん、そんなに大きくは変わらなかったです。

――明日変化する見込みは?

佐藤琢磨:朝のプラクティスは多分ですけどものすごく気温が低くなるので、今晩多分クルマを作り直す(セッティングを大きく変更する)ので、そこでクルマのリアクションを見て、バーバーでの日曜日の朝と同じような状況に持っていきたいですよね。

――一気にジャンプしたいということですね?

佐藤琢磨:今の状況では、あの時ほどのジャンプはちょっと無理かもしれないけれど、それに近づけるような作業をしたいです。
Photo:Jack Amano

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