2011年4月7日木曜日

INDYCARインサイド情報&ニュース:開幕戦で負傷のベアトリスは第2戦欠場、代役にパジェノー

 ドレイヤー&レインボールド・レーシングで走るブラジル出身女性ドライバーのアナ・ベアトリスは、開幕戦セント・ピータースバーグでのリスタートでグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)と接触し、手首の舟状骨を骨折。手術が施されたが、彼女は第2戦出場を断念し、第3戦ロングビーチでの復帰を目指してリハビリに専念することとなった。
アナ・ベアトリス
Photo: INDYCAR(Chris Jones)

 彼女のピンチヒッターに選ばれたのは、フランス人ドライバーのシモン・パジェノー(アメリカではサイモンて呼ばれてますが)。26歳。IZOD/INDYCARシリーズ参戦は今回が初めてという、ちょっと意外なチョイスがなされた。
 パジェノーはチャンプカー・ワールド・シリーズにウォーカー・レーシングから1シーズン出場というキャリアの持ち主(チームメイトはウィル・パワーだった! 14戦出場/4位3回=ランキング8位)。チャンプカーがインディカーに併合された2008年にはシートを失っていたが、タイミング良く立ち上げられたド・フェラン・モータースポーツでドライバーに起用され、アキュラ・ワークスとしてアメリカン・ル・マン・シリーズに出場開始(LMP2)。2009年はアメリカではアキュラのLMP1マシンを走らせてランキング2位になり、ル・マン24時間ではペスカローロ・プジョーに搭乗。2010年はハイクロフト・レーシングに移籍(ジル・ド・フェランのチームが参戦を取りやめた……どっかで聞いたような話)し、タイトルを獲得。2010年のル・マンにはプジョー・ワークスから出場(リタイア)し、今年もその予定。

 ベアトリスをインディライツ時代からマネジメントしているのがホンダにCARTインディカー・ワールド・シリーズ初勝利をもたらしたアンドレ・リベイロと、元HPD社長のロバート・クラーク。クラークはド・フェラン・モータースポーツで社長を務めていたこともあり、そのドライバーだったパジェノーが今回推薦されたとういことなのだろう。
 ジャスティン・ウィルソンも開幕戦で手首を傷めていた。同じチームのふたりが揃って負傷とは、なんとも珍しい話。幸いにもウィルソンはカーボンファイバーの特製サポーター装着で第2戦に出場できるという。

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