予選各セッションでのタイヤ選択に注目!
今年もインディカーのタイヤはファイアストンの独占供給。コンパウンド(タイヤのゴムの硬さ)が硬くてライフ(寿命)の長いプライマリータイヤ=ブラックと、ソフトコンパウンドでパフォーマンスを重視する代わりにライフの短いオプショナル=レッド(サイドウォール=タイヤの側面が赤い)がストリートや空港含むロードコースでは供給される。
予選までに2セット供給されるレッドをいかに使うか? ここが今年のテーマだ。
「レッド」はタイヤの側面が赤くなっている Photo: INDYCAR(Shawn Gritzmacher) |
予選は今年も3段階で争われるが、各マシンがそれぞれのセッションに投入できるタイヤが今年は1種類と決められた。ブラックでセッティングを詰め、セッション終盤にレッドでタイムを縮める……という戦い方はできなくなったのである。
出場全車を2グループに分けて行われる最初の予選セッション、ここでブラックとレッドのどちらを使うか。判断がとても難しい。
去年の例を見ると、最初のセッションからレッドを投入して来ていたチームが、実は少なくはなかった。第1ステージ通過が難しそうだと踏んでいるチームは、迷わずレッドを投入していたからだ。今年もそうした境遇のドライバーたちは、レッドを第1ステージから使って来るはずだ。
ポールポジションを目指すドライバーの中には、レッドの良い状態のもの(できれば新品)をファイナルステージ=ファイアストン・ファスト6(上位6台のみが争う最終セッション)用に残すことに尽力していた選手もいた。第1ステージをブラックで切り抜けるというのが、その場合のパターンだった。
今年もトップを争う面々はそれを目指すのだろうが、出場者全員がステージ1からレッド装着を余儀なくされ、第2ステージはさらに競争が厳しくなるので、そこでも新品のレッドを投入。ファイナルでは「ユーズドのレッドタイヤによるアタック1周勝負!」を行うか、路面の好転に期待し、ブラックを選んで何度かのアタックを行おうと考えるんだろうか?
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