ウォームアップ 1分4秒1137 16位 15周走行
レッドで長く走り、セッション最後にはベストラップを更新
今年のセント・ピーターズバーグは天候に恵まれている。今日も朝から快晴。日差しが強過ぎると感ずるほどだ。
決勝前の最後の走行セッション、ウォームアップは8時40分から始まった。30分間と短いが、ここでレースに向けた最後の確認作業は行うことになる。
佐藤琢磨はトータルで15周を走行。レースに向けて2セットをスクラブし、昨日使ったタイヤで走り始めた……と思ったらセバスチャン・ボーデーが大きなクラッシュ。彼のチームメイト、ルーキーのジェイムズ・ジェイクスもクラッシュ。デイル・コイン・レーシングは決勝まで大忙しの時間を過ごすこととなった。こういう時に限って決勝スタート時刻が早い。今日は午後12時30分だ。
長いフルコースコーションの間に、琢磨のマシンには昨日使ったレッドタイヤが装着された。そして、残り時間はそのタイヤで連続周回を行った。
琢磨のベストは1分4秒1137で、16番手だった。トップはライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)の1分3秒1384。16番手というポジションは喜べないものだが、中古のレッドで走りながら、セッションを締めくくる最終ラップに自己ベストを記録するところはいかにも琢磨らしかった。
Photo:INDYCAR(Dan Helrigel) |
――レッドで長く走ったセッションでしたね?
佐藤琢磨:セッションが一時中断になってしまったので、もう時間がなかったから。
――昨日使ったレッドでの走行となっていましたが、マシンとタイヤの感触はどうでしたか?
佐藤琢磨:そんなに悪くない……ですね。
――ブラックは最初に少し走っただけでしたね?
佐藤琢磨:そっちは2周しかできなかったので、あまりわからなかった。結構大きなアクシデントが起きてしまったのでね。
――フラストレーションの溜まるセッションになったということですね?
佐藤琢磨:でも、昨日からの確認的要素が大きかったので、そんなに心配はしていないです。
――レースに向けてのクルマに対して、今、どんな評価ができますか?
佐藤琢磨:昨日のクルマよりもだいぶ乗り易くなっているので、レースを見据えたセットアップとしては正しい方向に進んだと思います。
――昨日のプラクティスと予選までとは、また違ったセッティングを採用しているということですか?
佐藤琢磨:いや、新しくということはないですけど、昨日の予選の不具合部分も含めて、良くなるようにとセッティングしています。あと、もうちょっとスピードが乗るように、ということも考えています。ウォームアップでのデータを、もう一度レース前に洗います。
――レースではレッドタイヤで多くの周回を走り続ける必要も出てくる可能性がありますが、それはやっぱり難しいでしょうか?
佐藤琢磨:去年は決勝日に大雨が降って、路面がすごく汚い状態になっていたのでタイヤがめくれ現象を起こしてしまい、僕の場合はフロントタイヤが完全に壊れちゃいました。今年は去年よりタイヤの持ちが全然いいです。タイヤも変わってますしね。ただ、傾向はほぼ一緒ですね。フロントが先にギブアップする傾向が大きい。
――ロングランが難しいんですね?
佐藤琢磨:そうですね。その辺、マシンのバランスをどういう風に持って行くかは、チームによって戦略が違っていると思います。
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