2011年3月25日金曜日

2011 INDYCAR シリーズ 大会プレビュー1-1 第1戦セント・ピーターズバーグ『ペンスキー勢が目下2連覇中』

インディカー シリーズ 第1戦Hondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ プレビュー1

過去の結果と強豪チームチェック

ペンスキー勢が目下2連覇中
 開幕戦はHondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ。今年で7回目の開催だ。過去のレースのトップ3は以下の通り。
2010年の表彰台
Photo: INDYCAR(Chris Jones)
2005年優勝:ダン・ウェルドン
2位:トニー・カナーン
3位:ダリオ・フランキッティ
2006年優勝:エリオ・カストロネベス
2位:スコット・ディクソン
3位:トニー・カナーン
2007年優勝:エリオ・カストロネベス
2位:スコット・ディクソン
3位:トニー・カナーン
2008年優勝:グラハム・レイホール
2位:エリオ・カストロネベス
3位:トニー・カナーン
2009年優勝:ライアン・ブリスコー
2位:ライアン・ハンター-レイ
3位:ジャスティン・ウィルソン
2010年優勝:ウィル・パワー
2位:ジャスティン・ウィルソン
3位:ライアン・ブリスコー

 空港の滑走路と公園内の道路、そして一部は一般の生活道路と、セント・ピーターズバーグのコースの路面には舗装が幾種類もある。走っている場所によってグリップレベルが変わるとドライビングが難しくなる。今駆け抜けたコーナーと、その次のコーナーでマシンに異なる挙動を期待する必要があるためだ。うかつに同じフィーリングで突っ込むと、全くグリップが低くて「おっとっと……」という事態になりかねない。
 滑走路というのは、実はビックリするぐらいにバンピー。サン・パウロほどではないけれど、公園内、一般路ともに路面の継ぎ目は大きいし、グリップは全体的に低い。こういうコースで速いのは、度胸のいいドライバーだ。壁やタイヤウォールのギリギリまで自信を持って攻め込んで走らなければならないからだ。

 ここで過去に2勝していて、2位も1回あるのがエリオ・カストロネベス。彼がセント・ピーターズバーグでの実績では一番だ。しかし、優勝候補の筆頭は、去年のレースで驚異的な速さを見せつけて勝利したウィル・パワーの方だろう。
 ライアン・ブリスコーとグラハム・レイホールも1勝ずつをマークしている。すなわちチーム・ペンスキーは3人ともセント・ピーターズバーグでの優勝経験者ということだ。彼らの中から今年も優勝者が生まれる可能性は高い。目下2連勝中である上に、6回開催中4勝してるのが彼らだからだ。
ウィル・パワー
Photo: INDYCAR(Dan Helrigel)
 トニー・カナーンは未勝利だが2位1回、3位が3回という安定ぶり。スコット・ディクソンは2位が2回。ジャスティン・ウィルソンは2位と3位に1回ずつ。ダリオ・フランキッティはNASCARに行っていて1年休んだとはいえ、5回出場して3位での表彰台が1回とセント・ピーターズバーグは相性が悪い。チップ・ガナッシ・レーシングとすれば、ライバルの連覇を阻止して初勝利というのが、ベストシナリオ。彼らのサテライトチームのパフォーマンスにも注目したい。 
 アンドレッティ・オートスポートは? 彼らがどれぐらい戦えるのかっていうのが開幕戦の大きなみどころ。このチームが5年ぐらい前の力を復活させると、シリーズはバトルがメッチャクチャ激しくなる。是非ともそうなってもらいたい。

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